私たち有限会社まる進は、
経営コンサルタントとして、直接指導のみならず、わかりやすいツールの提供、
セミナー、研修、講演による経営者の学び・交流など、相互研鑽の場を提供しています。
また、家業である印刷業を先代から30年以上継続しています。
父である進(すすむ)が創業者で、
昭和55年に印刷会社として始まりました。
その後、平成9年に僕、進也が2代目になり、
平成18年に中小企業診断士の資格を取得し、
経営コンサルタント業として業態転換しました。
今、私たちの会社は、
地方の中小企業、下請け企業、大手依存度が高い企業など
立場の弱い企業に対し、
強い商品 × 売り先 × 売り方 に革新するための
自力で行動できる 方向性 と 作戦 をサポートしています。
(経営戦略) (計画)
いくつか当社のお客様事例をご紹介します。
【事例1 下請け主体を脱却した建設業のエピソード】
当社のお客様で建設業の方がいます。
以前は、大手ハウスメーカーの下請けをしていました。
早くしろ、安くしろ、何やっているんだと
罵倒される毎日だったそうです。
ある時「なんで、俺たちこんなに、業者扱いをされて、
こき使われなければいけないのか?」
「こんな奴らと付き合いをしてたまるか」と
悔しい思いをしたそうです。
「俺たちで仕事をとっていく会社になろうと決意しました」
いわゆる元請けという立場を目指しました。
こうなりたいという思いをもとに、
計画書を描きました。
そして、計画は、県知事から承認を受け、
いわゆる「お済付き」を頂きました。
小さな実績を重ね、大きな公共工事にも
参入できるようになりました。
あれから10年が経過し、
今では、県内優良企業として、
県知事から表彰される会社になりました。
大手企業がわざわざ探して、
発注をしてくれるような企業になりました。
僕たちは「弱者じゃない、誇り高き会社である」
という逆転劇を実現しました。
【事例2 地方では安くしないと売れないと思っていたお菓子屋さん】
地元では人気のお菓子屋さんは、
その地域では、誰もが知っている有名店でした。
しかし、価格で躊躇することが多く、
「うちのような田舎では、高価格では売れないよ」と
可能性をあきらめていました。
ある日、地域の農家との出会いがあり、
農産物の価格を引き上げるというミッションに出会い、
自分史上最高のお菓子を作りたいと思うようになりました。
地元産の素材をふんだんに使い、
パティシエとしての技術を最高に挑み、
納得できる逸品に仕上がりました。
そして、公的な認定を受けることができました。
「よし!!」
「やったよ」
無言で涙ぐみながら、
熱い握手を交わしました。
認定を受けたことで、
マスコミ等への露出も増えました。
その結果、全国のコンテストや商談会、
百貨店からの引き合いもあり、
全国区で売れる商品になりました。
地方では、安くしないと売れない。
地元だけで商売をするのではなく、
全国に目を向け、羽ばたいたというお話でした。
自分の力と可能性を信じて、
「地方では売れないという思い込みを打破」して、
売り先を拡大を実現した事例でした。
【事例3 強い競合店に負けない飲食店】
飲食店では、年末、忘年会が売上を立てられる
とても重要な月になります。
毎年、お客様の方から黙っても予約が入るはずなのに、
今年は、様子がおかしいということに気が付きました。
「今年は予約が遅いのかな」
のんびりと思っていたところ、
「社長、これを見てください」と
従業員が慌てた様子で
ライバル店のチラシを持ってきました。
ライバルの飲食店が、激安プランを作り
急にお客様が一気に流れていたのです。
「3,500円飲み放題コースって
あり得ないですよ」
と従業員も呆れてしまう内容でした。
あまりにも露骨な価格設定でありましたが、
料理内容もお粗末なものでした。
当店のお客様をごっそり奪い取ろうとする意図が
感じられるほどでした。
当店でも対抗策を考えました。
もともと、誠実に、喜ぶ料理を手作り、
心を込めた料理を作っています。
そうしたことをチラシに纏め、
今までやったことがない挨拶回り大作戦をしました。
そうしたところ、予約が入り始め、
なんと前年比1.8倍になりました。
「社長、挨拶回りなんか、ホント効果あるのか、
最初はやりたくなかったけれど、
やって良かったですね」
「お客様は、良い物をわかってくれるんですね」
誠実に、良い料理を作り、
お客様にきちんと満足してもらっていました。
しかし、伝えてはいませんでした。
待ち受けでは、お客様には伝わりません。
挨拶やチラシ告知など
基本的なことを計画を立てて、
しっかり進めれば結果はついてくるというお話でした。
ピンチがきっかけになり、
待ち受けをやめ、こちらから発信したら、
チャンスになったというお話でした。
なぜ僕たちが、こうした仕事をしているのか?
理由は、三つあります。
一つは、自己犠牲的に尽くして、いわゆる良い人、
我慢し続けている社長を助けたいという思いです。
真面目でやさしい社長が、
お客様から雑に扱われていることが腹立たしく感じています。
私の父が、まさしくそうした社長で、
ストレスから46歳で早死してしまいました。
一部の取引先からひどい扱いを受けていました。
悔しくて仕方ありません。
父と同じように、お客様に頭を下げ続ける弱い立場の社長に、
強い商品 × 売り先 × 売り方 に革新して、
お客様から頭を下げて群がってくるようにサポートしたいです。
二つ目は、
地方だから・・・、
小さい会社だから・・・、
高齢だから・・・
という制約の中で、自分で制限をかけてしまっている方に、
可能性を広げ、現状打破、革新の機会を
提供したいという思いです。
私自身、19歳で事業承継し、
経験もなく、毎回、壁に当たり、
その都度、現状を打破し続けてきました。
印刷業から経営コンサルタント業への業種転換など
制約を超え、変革をしてきました。
できない理由ではなく、
どうやったらできるか、を伝えていきたいです。
三つ目は、自分の仕事に誇りと尊厳を持つ社長を
日本中に増やしたいという思いです。
「自分の仕事は社会のお役に立っている」と自負している会社が、
高付加価値を産み、地域経済を支えます。
今、日本のGDPのうち、
小規模事業者が占める割合は日本全体のわずか14%ですが、
付加価値を高めることで、20%まで引き上げたいです。
日本の経済は、中小企業が中心となり、
顔の見える方の間でお金を循環させることで、
地方経済が活性化できるものと思っています。
私が子供のころ、父が言っていました。
「お父さんはこの仕事が好きなんだ!!」
自分の意志で仕事をしている
父に憧れのような感情を抱きました。
私の父のように、
子供たちから憧れられるような
自分の仕事に誇りを持った社長が増えれば、
絶対、日本が良くなると信じています。
泥臭くても良い
負けても良い
それでも這い上がり、
創意工夫により高付加価値を産み続けることが
世の中を明るくすると思っています。
家族のため、社員のため、取引先のため、地域のため、
身近な方の幸せを作り続ける中小企業を応援します。
有限会社まる進
代表取締役